会長挨拶

会長浮山越史

第62回日本小児外科学会学術集会

会 長浮山 越史

(杏林大学医学部小児外科 教授)

このたび、第62回日本小児外科学会学術集会を2025年6月5日(木)から7日(土)に、東京都千代田区一ツ橋の一橋大学一橋講堂で開催させていただくこととなりました。1994年に講座となり、30周年を迎えました杏林大学小児外科にとりましては初めての開催であり、大変名誉なことであり光栄に存じます。

今回のテーマは「天に星、地に花、人に愛」とさせていただきました。この言葉は本学の近くに邸宅跡の公園・記念館がある、武者小路実篤が色紙に揮毫していたものです。“愛”は医療の基本であり、病気の子どもたちにとっても一番必要なことと思います。副題として〜きみの想いを子どもたちのために〜とさせていただきました。これからの小児外科医にも子どもたちへの“想い”を持って小児外科医療をしていただきたいとの願いを込めています。

長引くコロナ禍や戦争、震災により、不安な日々が続いています。コロナ禍が落ち着き、戦争が終わり、震災から復興し、こども家庭庁による少子化対策が効を奏することを願っております。人々が子どもを産み、育てたいと思った時に小児外科の役割はますます重要になると考えます。小児外科は小児医療にとって必要不可欠であり、より高度化、専門化していく医療の中で子どもたちや家族に寄り添った医療である必要があります。「天に星、地に花、人に愛」の精神と共に学術集会を開催し、小児外科の発展を期するものであります。

多くの皆さまのご参加を心よりお待ちいたしております。